日曜日
中山11レース
皐月賞
1カヴァレリッツオ
【新馬戦:中京芝1600m】底知れぬ脚力と坂加速の衝撃
デビュー戦は中京のマイル。ラップを見れば一目瞭然ですが、前半47.9 - 後半46.3の(スローペース)です。
ラップ推移: 12.7 - 11.2 - 11.9 - 12.1 - 11.7 - 12.0 - 11.5 - 11.1 特筆すべきは、L1最速の11.1秒という点です。直線、坂の登りで窮屈なシーンがありながら、右手前に替わってからの加速力は圧巻でした。ゲートが甘く、最序盤のポジション取りに課題は見えましたが、馬群を捌く際の「一瞬の反応」と「持続的な突き放し」を両立させた。5馬身差という結果以上に、中京の急坂で他馬が止まって見えるほどの脚力差は、この馬の絶対能力の高さを示しています。
【デイリー杯2歳S:京都芝1600m】総合力勝負での屈辱と収穫
2戦目は京都の外回り。アドマイヤクワッズとの壮絶な叩き合いに敗れましたが、内容は負けて強しです。
展開: 中弛みの顕著な平均ペース。 北西の風3.8m/sを正面に受ける3角地点で、出負けをリカバーしつつ内へ潜り込むロスを最小限に抑える立ち回りを見せました。4角で最内を突くという、ややタイトで窮屈なラインを選択したにもかかわらず、直線入り口での反応は抜群。最後は外からスムーズに加速したアドマイヤクワッズにアタマ差屈しましたが、L1の叩き合いで見せた勝負根性は、混戦が予想される皐月賞において大きな武器となります。
【朝日杯FS:阪神芝1600m】重馬場を切り裂いたGIの風格
重馬場での開催となった朝日杯ですが、時計・内容ともに極めて優秀です。
ラップ推移: 12.4 - 10.8 - 11.4 - 11.7 - 11.9 - 11.6 - 11.2 - 12.2 3角での追い風を味方につけたとはいえ、重馬場でこれだけ緩急のあるラップに対応するのは至難の業です。ここでもゲートの甘さは露呈しましたが、c。デムーロ騎手が焦らず中団に控え、4角出口で進路を確保してからの加速力は他を凌駕していました。ダイヤモンドノットを捕らえた瞬間のフットワークは力強く、馬場状態を問わない総合力の高さを証明した一戦でした。
「2000mへの距離延長」について・・・
朝日杯組のレベルの裏付け: 3着アドマイヤクワッズが弥生賞で好走、5着リアライズシリウスが共同通信杯を制覇、ダイヤモンドノットもファルコンSで完勝。この事実が、カヴァレリッツォが戦ってきた路線の質の高さを証明しています。
戦術的懸念: 最大にして唯一の不安要素は、やはりゲートの甘さです。マイルでは中弛みや地力の違いでリカバーが可能でしたが、中山2000m、とりわけ皐月賞のタフな流れにおいて、後手に回ることは致命傷になりかねません。
理想の展開: スローからのロンスパ合戦になるよりは、ある程度淡々と流れて基礎スピードが問われる展開の方が、この馬の「高いギアでの持続力」が活きるはずです。1800mまでは守備範囲と見て間違いありませんが、最後の1ハロン、中山の急坂を二度超えるスタミナが問われた際にどうか。
【結論】 現状、この馬を軽視する材料は見当たりません。今回乗り替わるレーン騎手がどのようにポジションを確保し、どのタイミングでその強烈なギアを点火させるか。スローバランスでの瞬発力だけでなく、重馬場を克服したパワーがある今、中山の舞台はむしろ味方する可能性さえあります。ゲートさえ五分に出れば、朝日杯に続く二冠へのチャンスが広がります。
先週の結果日曜日
阪神11レース
桜花賞
15スターアニス
2走前の中京2歳Sはテン3F33.3秒のハイペースを中団につけ、直線でスムーズに外に出して抜け出しましたが、最後は勝ち馬に差し切られてクビ差の2着となりました。
ここは最後に大きく内に寄れてラチにぶつかりながらのゴールとなっただけに、まっすぐ走っていれば勝っていた内容と言え、3着以下を7馬身突き放していたように馬場が速いのを考慮しても優秀な内容と言えます。
前走の阪神JFはスタート後に行き脚はついていましたが、控えて中団で折り合いをつける競馬となり、直線はスムーズに外に持ち出してしっかり抜け出す完勝となりました。
阪神JFで負かした馬はその後チューリップ賞やエルフィンSといったトライアルレースを制しているように、今年の牝馬戦線では最上位の存在知恵、牡馬相手にもしっかり力を示している点からも信頼度の高い1頭と言えます。
5ギャラボーグ
2走前の阪神JFは、出遅れて中団後ろの内追走でやや促されながらの競馬となりましたが、ペースは流れていたのでちょうど良く直線もきれいに捌いて伸びて2着となりました。
ここはペースアップに対応できたのは素質の高さと言え、前走のクイーンCは出遅れて中団後ろになって外を回るロスがあり、直線はモタれてまともに追えなかっただけに見直し可能の1頭と言えます。
今回は調教に続けて跨れるジョッキーを選択し、西村淳騎手が4週連続で調教に騎乗しているように乗り替わり自体はマイナスとは言えません。
未勝利戦ではマテンロウゲイルを下しており、阪神JFでいきなりのペースアップに対応した点からもポテンシャルが高いのは間違いなく、ラチを頼れそうな枠を引けた点もプラス材料と言えます。
2サンアントワーヌ
前走のフィリーズレビューは外枠で無理せず控えて中団後ろの外追走し、外を回るロスはありましたがじりじりと脚伸ばして2着を確保しました。
上位はほぼラチ沿い追走だったように内有利が顕著だった中、地力で差して2着に食い込んだ内容は評価できます。
新潟2歳Sの内容を考えればタイセイボーグともほぼ差がなく、能力は通用していい1頭と言えます。
10ナムラコスモス
2走前のこぶし賞は最内枠で出遅れて中団後ろ追走となりましたが、直線まで脚を溜めて最後は外から一頭違う脚で差し切る快勝となりました。
最後方から差してきた馬を除けば他馬に1秒近くの上がり差をつけての勝利だっただけに、明らかに力が上の内容と言えます。
前走のチューリップ賞は外枠で行き脚付いて先行でき、外3を回る競馬になりましたが、スローペースだったので問題なく、直線はじりじりと脚を使って最後まで粘って2着となりました。
この馬は1200mから距離を延ばしてきており、ペース経験が豊富なだけに、本番の厳しい競馬でさらに良さが出る可能性があります。
14ドリームコア
前走のクイーンCは最内枠から出して行って内ポケットでロスなく運び手応え良く直線に向き、やや前を捌くのに手間取りましたが、進路が開くとしっかり抜け出して1馬身半差の完勝となりました。
牝馬の王道である芝1600m重賞で逃げずに0.3秒以上着差をつけて勝ってきた馬は近年ほぼ全てG1で好走しているだけに、ここは軽くは扱えない存在と言えます。
15スターアニスからの馬連指示で15.7倍的中となり、23万5500円の払い戻しとなりました。
土曜日の結果1エンブロイダリー
2走前の秋華賞は強い競馬で完勝し、マイルではクイーンCの時計勝負で良い競馬を見せていました。
クイーンCでは1分32秒2の好時計で快勝し、桜花賞では3着以下に2馬身半差をつけて優勝と、マイル戦で強いパフォーマンスを見せており、もともと掛かる面があってマイルはベストの条件と言えます。
今回は海外遠征から立て直されての一戦となりますが、この馬は稍重で標準的な馬場だった桜花賞を勝利しているように、道悪馬場はプラスと言え、この中間の坂路では速い地点から追われて全体時計を出しており、先行する可能性が高く、逃げ、先行馬が手薄のここで先行すれば連対圏内に食い込める可能性が高い1頭と言えます。
5カムニャック
フローラSは時計・ラップ面が優秀でしたが、当日は超高速レベルで馬場が軽かっただけに、今回の条件を考えるとあまり参考にしづらい内容と言えます。
ただ、湘南Sでも34.1-34.5で1:19.8と20秒を切れていただけに、かなり速いラップが出易い状況でしたが、中団から鋭く伸びてきたのは評価できる内容と言えます。
この馬の場合はマイルは短い印象がありますが、雨の影響でスタミナが問われる馬場になる可能性が高い今回は警戒が必要な1頭と言えます。
この馬はスタミナと馬力のあるヨーロッパ血統で、ブラックタイド×母父サクラバクシンオーということで、キタサンブラックと同配合になりますが、そのキタサンブラックはスタミナと持続力、そして荒れ馬場を苦にしない馬だっただけに、今回の条件では軽視禁物の1頭と言えます。
ダンシングキイ牝系のダンスパートナーにエルコンドルパサーという配合から、ヨーロッパ色が非常に強く、スタミナ強化タイプと言えるだけに、雨の影響が残る馬場で浮上する1頭と言えます。
6アスコリピチェーノ
昨年のヴィクトリアマイルは17番枠から出遅れて促しつつリカバーし、序盤で右手前に換えて後方馬群の外目まで持ってくる形となり、道中は前のクイーンズウォークをマークする形で3角に入りました。
3~4角も後方の外目から直線に入り、直線序盤で後方外からクイーンズウォークの後ろを通してL2で外に誘導し、ここで中団列まで伸びてくると、L1で手前を換えつつ渋太く外からまとめて捻じ伏せてのクビ差の勝利となりました。
ここは出遅れから淡々とした流れの中、自分で脚を使って追走してリカバーしつつ直線でしっかり弾けており、もともとスピード面を見せていただけに、まともに流れに乗れていたらもっと着差は広がっていたように思えます。
マイルならトップレベル相手に目途を立てているだけに、まともに出て好位~中団ぐらいを確保できればチャンスが広がる1頭と言え、トップスピードの質という点で見ても良いものを見せているだけに、ここは上位評価の1頭となります。
NHKマイルCではジャンタルマンタル相手に2馬身半差の完敗でしたが、この時は46.3-46.1と平均で12.0 - 12.0 - 11.4 - 11.2 - 11.5とL2最速で中弛みもあり、これで好位の内で包まれて直線で捌けずにブレーキを踏んで立て直してから伸びて2着を確保しただけに、スムーズなら上位必死の1頭と言えます。